「どうやって化学物質過敏症から復活したのか?」
私の方法 第3回です。
前回は、化学物質と恐怖との関係を書きました。
私の身体が条件反射「パブロフの犬」の原理が働いて
必要以上に化学物質過敏症の症状を悪化させているのでないか?という仮説を立てたというお話しでした。
今回は、化学物質過敏症と身体感覚の鋭敏性についてです。
化学物質過敏症になってしまう人は、身体感覚が普通の人より鋭敏です。
たとえば・・・
煙草を吸いながら歩いて来る人が、何十メートルも先の方からわかる。
無臭の消臭剤が使われていても分かる。
道路を歩いていて新しいアスファルトに近くづのが分かる。
など・・・
例のように、
私の身体に害を及ぼすことは、普通の人には理解できない事も分かってしまうのです。
これらの事から、私は身体感覚が普通の人より鋭敏だ。と自覚しました。
そして、化学物質には特に鋭敏だ。と自覚しました。
花粉症の人たちが、「花粉が飛んでいるのが分かる。」ということに似ています。
私が化学物質に鋭敏なのは、私に害を及ぼすからです。
同じように、花粉症の人たちが花粉に鋭敏なのも、花粉が身体に害を及ぼすからですね。
鋭敏な私は化学物質に物凄く意識の焦点が絞られていることに気づきました。
毎日、毎日、化学物質の事ばかりを考えて、頭の中は化学物質の事でいっぱいでした。
24時間、一時も頭から離れた事がなかったのです。
化学物質に絞られた意識の焦点が、鋭敏化を促進していると気づきました。
それならば、意識の焦点を別の物に移す事が有効ではないかと思いました。
それは、お産の時の呼吸法がヒントになりました。
お産の時に呼吸に意識を向けると痛みがやわらぐのを体験で知っていたからです。
意識の焦点を化学物質に当てないで、化学物質について考えない努力をしました。
仕事に集中したり、楽しいことを考えたり、運動したりと
あたかも、自分が化学物質過敏症でない様に振舞いました。
さて、今日はここまでで、この続きは第4回に・・・