「どうやって化学物質過敏症から復活したのか?」

私の方法 第7回です。

 

前回は、敏感と鈍感を使い分けるというお話でした。

敏感な自分を鈍感にすると効果があった事を話しました。

 

今回は、「弱い私を愛する」お話です。

私は性格的に強い人と思われています。

自分でも、強い人と、思っていました。

化学物質過敏症になっても「私は大丈夫!」と、強気の自分がいました。

その裏側に「誰かに助けてほしい。」と、弱い自分が声をあげていました。

しかし、強気の自分が弱い自分を隠してしまい、私には見えませんでした。

一般的には弱い人は「強くなりなさい。」と、叱られるけれども、

強い人に、「弱くなりなさい。」と、言われることはありません。

私は、化学物質過敏症になって、自分の中に、すごく弱い自分がいることを初めて知りました

私の場合は強い部分が表面に出ていますが、

本当は弱い部分も同じくらい存在することに気づいたのです。

 

私は、誰かに助けてもらうことが苦手でした。

私が誰かを助けることはあっても

「誰かに助けて!」と、声をあげることが出来なかったのです。

しかし、化学物質過敏症になると、誰かに助けて頂かなければならない状況がたくさんやってきました。

初めは、助けてもらう自分がみじめに思えて、素直に感謝出来ませんでした。

私のプライドが許さなかったのです。

そうすると、化学物質過敏症がどんどんひどくなりました。

毎日、フラフラで何も出来ない自分になり、初めて誰かに助けていただくことの大切さを感じることが出来ました。

そして、弱い自分を認めて、愛し、抱きしめてあげることが出来たのです。

 

さて、私が弱い自分を愛することと、化学物質過敏症が快復したことと、どのように関係しているのでしょうか?

私が化学物質過敏症になった理由の一つとして、

私の中の弱い自分を認めるという課題があったかもしれないと思いました。

神様は強くて傲慢な私に、弱い人の気持ちが心から分かるように化学物質過敏症で弱い私を体験させたのです。

何も出来ない弱い自分の存在を認めて、心から愛する事。

人から助けていただき感謝すること。

化学物質過敏症が教えてくれたことでした。

 

弱い自分を認め、愛することができるようになって、

化学物質過敏症が急速に快復していったのは言うまでもありません。

 

さて、それぞれの人間には多くの性格が存在しています。

私は弱い人間だと思う人にも、同じくらい強いあなたが存在しています。

ポジティブな人間だと思う人の中にも、同じくらいネガティブなあなたが存在しています。

ただ、今、一方向が見えているだけです。

相反する二つの性格が常に存在しています。

あなたの中の世間一般的に良くないと思われている性格も認めて愛してあげてください。

 

私が弱い自分を認めたこと。

何も出来ない自分を愛することが出来た時、

心から、世の中の弱者と言われている人たちの気持ちを理解することが出来ました。

どちらかが良い、悪いのではなく、ただ、一つの役割として存在しているのだということを・・・。

 

さて、続きは、次回、第8回をお楽しみに・・・。