「どうやって化学物質過敏症から復活したのか?」

私の方法 第5回です。

前回は、化学物質を一体化して、ひとくくりで考えないで化学物質の個々の良さを見ていく努力をしたこと。

その結果、化学物質の恐怖が無くなり化学物質過敏症の身体反応も少なくなったというお話しでした。

 

今回は意識を強く持つお話しです。

化学物質過敏症の症状は様々ですが私の場合は、初め目が痛くなり、頭痛や吐き気がして、意識がもうろうとして、最終的には意識が無くなってしまうということが多くありました。

また、パニック状態になって叫んだり、過呼吸になったり、話しかけられている声が遠ざかり、視力もぼんやりとして、そのまま意識が遠のいていくこともありました。

全身の機能が薄弱になって、糸の切れたマリオネットのようでした。

一度倒れてしまうと、1週間は意識がもうろうとしてフラフラで起きれなくなり、日常生活に戻るのにも時間がかかりました。

 

そんな意識がもうろうとしている時に、意識を強く持つということが少し効果があることに気がつきました。

「私は化学物質に負けない!」という意識を強く持つと、身体のスイッチが切り替わるように視界がはっきりしたのです。

それまで、意識がもうろうとしていてフラフラだった身体に、”カツ”を入れた感じです。

レスリングの浜口親子が「気合いだ!気合いだ!」と叫んで試合に臨んだり、

スポーツ選手が顔を叩いて気合を入れて試合に臨むことに似ていると思います。

人間の身体は気合や”カツ”など意識を強く持つことを意識的にすることによって大きく変化することに気づいたのです。

 

日常生活でも化学物質を感じてフラフラとめまいがすると、

「化学物質に勝つ!」と、気合を入れるようにしました。

もちろん、危ない時はその場をいち早く離れて非難することも必要でした。

非難が遅れて倒れることもしばしばでした。が、徐々に化学物質を感じても大丈夫な範囲が広がっていきました。

大丈夫な範囲を何となく体感し始めると、化学物質に対する自信ができました。

次は、あそこのスーパーに挑戦しよう!とか、

次は、満員電車に乗ってみよう!などと、

行動範囲を徐々に増やしていったのです。

 

さて、今日はここまでで、この続きは第6回に・・・