みなさまこんにちは。化学物質過敏症の「カナリア相談室」代表の宮地悠紀です。

私は、今まで35年間、建築業にたずさわってきました。

しかし、2003年、職業病でもある化学物質過敏症になってしまいました。

日々の生活の中で目に見えない空気との戦いの日々が始まりました。世の中の全ての物が敵に見えました。
家族や親しい人に、わかってもらえないことが一番辛いことでした。

化学物質過敏症になって、起き上がれなくなり、廃人のようになり、うつ病のようになり、日常生活もままならない日々を何年も過ごしました。先の見えない誰にもわかってもらえない日々でした。

そして、家族も友達も経営する会社も仕事も財産も全て失いました。ひとり自然の中に身を置き、世の中と関わることをあきらめていた時もありました。

しかし、2017年、やっと復活して株式会社家光清風という新しい会社を設立し、天職である建築業を再開することができました。

これは、多くの方々のご支援のたまものと本当に心から感謝しています。

 

それから私は、元気に仕事をさせていただきながら世の中に恩返しをすることを決意しました。
しかし、化学物質過敏症の「カナリア相談室」を開設するまでの道のりは簡単ではありませんでした。化学物質過敏症を経験した私だからこそ、ご相談の難しさと責任の重さを知っているからです。

何度も躊躇しました。何度もやめようと思いました。しかし、今もなお、化学物質過敏症で苦しんでいる人たちをただ、横目で見ている自分は納得できませんでした。

私は、まず、困っている人たちのお話しを聞くことが大切だと思いました。
そして、「私が独自で切り開いてきた復帰経験を共有することで多くの人たちを救うことができる。」そう自分を信じることができた時に、やっと一歩を踏み出すことができました。

さあ、あなたも、私と一緒に、少しでも前に一歩を踏み出しましょう!